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QUICK TRADINGのボス、寺島の日記です。

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タイミングベルトについて考えて見る 第二回

さて、前回は能書き満載で、ゴム材料の特性について書きましたが、その内容をお読みいただいた方は、タイミングベルトが如何に過酷な環境の中で仕事をしているかご理解いただけたと思います。

このようにタイミングベルトの耐用年数(距離)はその車種によっても、また使用環境によっても大きく異なることは言うまでもないのですが、それでも車種によってある一定の目安があります。
この目安は残念ながら経験則に基づくもので、現実的にメンテナンスガレージでタイミングベルトの物性的な状態を計測できないため、一定の目安でしかなく、その交換タイミングを守っていれば絶対に切れないという保証はありません。

しかし、メカニックによる目視点検で交換しなければならない状態を見分けることが可能です。幾つかのチェックポイントを前回ご説明したゴムの物性的特性低下のメカニズムを使ってご説明しましょう。

1. ベルト表面の状態
ベルトが劣化・老化するとゴムが硬化し、表面に細かなヒビが入るようになります。こうなるとゴムとしての特性が著しく低下していることになります。
また、表面は回転する際にプーリー表面の金属で擦られますので、その金属面と触れることにより「凝着磨耗」を起こします。異常に表面が光った状態のベルトは磨耗が進行していると言えます。

DSCF0004-1.jpg

2. ベルト裏面のコマの状態
ベルト裏面のコマはカムシャフトギアの歯に噛み合わされて駆動しています。このために摩擦により磨耗して行きます。コマの山が擦り切れて痩せている場合はギアとの噛み合わせが悪くなり、コマ飛びを起こす原因となります。また最悪の場合は写真のように山が千切れてしまいます。

DSC03928-1.jpg

また稀な例ですが、写真のように異物がギアとベルトの間に噛みこみ、ベルトを損傷させるケースもあります。

タイベル破損(異物噛み込み)-1

3. テンショナーベアリング(プーリー)の状態
テンショナーベアリングとはベルトの張力を調整するためのものです。従って正しいテンションでベルトに張力を与えなければベルトそのものの寿命を縮めてしまいます。写真のようにベアリングのグリースが漏れているなど、ベアリングやプーリーが劣化している場合は、正しい張力がベルトに与えられていないことになりますので、基本的にはベルトと同時に交換する必要があります。

DSC03890-1.jpg

クイックトレーディングでは、デルタの場合は走行2万キロから3万キロ。交換インターバルは4年を目処にそのどちらかで交換をお勧めしています。仮に走行距離がこの基準に満たなくても、これまでご説明したようにゴムは経年劣化をしますので、年数が経てばやはり交換するのが安全です。

一方、アルファ・ロメオのV6エンジンの場合はもう少し寿命が長いです。その理由は様々あると思うのですが、一番大きな理由はベルトの張りを保つテンショナーで、デルタの場合はそれが固定式であることに対して、アルファ・ロメオのV6エンジンの場合は写真のように可動式のテンショナーが採用されていることです。
このテンショナーは初期のSOHC V6エンジンの場合は油圧式で、その後に機械式に変更されたのですが、いずれにせよこの機構によりベルトの張りを一定に保っており、このためベルトが長もちするようになっていると思われます。

P1010001-1.jpg

推奨する交換時期は4万キロから5万キロ。交換インターバルは6年を目処にしていれば良いでしょう。ただし、特定の車種ではテンショナーやベルトの入手が困難となっていますので、部品を入手することが先決かも知れません。

クイックトレーディングではタイミングベルトのチェックも承っております。心配な方は点検をご用命ください。
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